ヨットX-99「Tide Over号」の記録

82)_2019年MISHIMA CUPヨットレース参加(^ ^)その3

エンジントラブル発生で、レースリタイア(T . T)

2019年7月27日の朝を迎え、4時起床で、MISHIMA CUPのスタートに備えます。

例年通り、枕崎市漁協市場で、朝食を頂きます。枕崎の皆様から無料で提供頂いているオニギリに、豚汁。ありがとうございます。

下記は2017年の朝食時の様子です。

2017年 枕崎での朝食

6時スタートのため、エンジンを始動し、5時には離岸。少し進むと「ピー」とカン高い警告音が!

エンジンの高温警報でした。スタンを見ると、冷却水が出ていないことがわかりました。

「やばい!」。沖のスタートラインへ進まず、枕崎港へUターンしました。

ちょうど、鹿児島水産高校の実習船が停泊されているのが見えましたので、その実習船に抱かしてもらい、エンジンの状況を確認しました。初めは冷却水が回らないだけの状況と思っていたのですが、再起動して、エンジンをかけようとするとセルモーターが回らない状態となり、我々だけでは対処できない状況になりました。ここで、万事休す。我々のMISHIMA CUP2連覇の夢が消え去りました。

鹿児島水産高校の実習船に抱かせてもらい修理を進める「Tide Over号」

次に考えることは、この状況から、いかに現状復帰するかということになります。

まずは、枕崎の大型船の機関長に来て頂き、バッテリーを充電するなどの対処をしてもらい、セルモーターを回そうとしましたが、×でした。残念。

次に、メンバーのTさんが農機具を購入されているクボタの担当者に来て頂き、直結によるエンジンスタートを試みるもエンジンは吹かず。これはやはり、セルモーターの故障なのかもしれないとのコメント。またまた、大枚の修理費が必要となる状況になり、落ち込むメンバーでした。

セルモーターの型番を確認。 日立製のS1114

最後に、エンジンをハンドルで手回しすることに、チャレンジすべく、メンバーTさんの自宅にある耕耘機用のハンドルを今回のレースに参加していなかったNさんに霧島から枕崎まで車を走らせてもらって、持参頂くことになりました。

スタートから5時間を過ぎ、11時を回った頃に、耕耘機のハンドルを持参いただいたNさんが到着しました。

Nさんありがとうございます! 

まずは、ハンドルを用いてエンジン始動です。クランプを入れるタイミングが難しいですが、マニュアルでエンジン始動に成功しました。しかし、しかし。エンジンの冷却水異常で、すぐに警報が鳴り響き、まともにエンジンが使えない状況であることが判明しました。

冷却水がうまく回っていないことから、インペラーの水車が上手く回転していない可能性があることを察知しましたが、イアンペラーの部分を分解するまではしませんでした、

いずれにせよ、MISHIMA CUPのレースに復帰は不可能と判断し、レースコミッティのSansupurashのTさんに電話を入れ、2019年の夏が終わりました。

枕崎港に住む熱帯魚??

エンジン故障で復旧作業にいそしむ中、枕崎港に謎の生命体が2匹、漂っていることを確認しました。背ビレと、胸ビレがやたらと長い熱帯魚と思われるさかなクンです。

その姿がこちら。

枕崎港に住む魚くん

せっかくですから、動画を撮ればよかったですね。

この謎のさかなクンの拡大写真がこちら

謎のさかなクン(拡大)

結構、驚きの容姿ですよね。

ネットで調べてみると熱帯魚ではなく、イトヒキアジと呼ばれるさかなクンと思われます。

水中にいる写真と上記写真は本当に一致するのか、今となっては良く分かりませんが、また機会があればイトヒキアジの泳ぐ姿について、動画に収めたいと思います。

リタイアが確定した我々は、次にいかにして谷山港に帰港するかを考え始めました。エンジンの修復は困難な状況で、残すは、帆走での走行となります。

機走で6時間半かかったルートを帆走だけの走行で何時間掛かるのか??

しかしながら、我々にはその帆走しか残されていない状況。

意を決し、2019年7月27日、午後12時30分。谷山ホームポートを目指して帆走すべく、セールをセットし、帰港をスタートさせました。

我々、「Tide Over号」に神のご加護を!

無事帰港できるかどうか、神のみぞ知る。

つづく。

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いのとも
鹿児島に赴任し20年以上暮らしてきた関西人の経験を踏まえたお得な情報を発信するブログです。知っているのと知らないのでは大違いな事を沢山経験してきましたので、お得情報のお裾分けが出来ればと思っております。

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