西表島の上原港へ
2020年10月30日、石垣島から西表島上原港行きの船は欠航となっていました。
大原港からレンタルバイクで周遊している途中で、上原港に寄り道です。
下記に上原港近くの案内図がありますが、北を向いている上原港は北風が吹きやすい冬場に欠航となってしまうことがあるのかなと勝手に想像です。
上原港の待合所には、2名の旅行者がいました。
水牛車の由布島の様子と大きく異なります。
時間は12時過ぎで、待合所のテレビではNHKのお昼ニュースが流れていました。
明日で、沖縄首里城の火災からちょうど1年となるとのことで、2022年から本体工事に着手し、26年には正殿が再建できる様に目指していくというニュースでした。
上原港から出ているバスは、1日わずか8便でした。
やはり、ここではバイクの方が自由が効きそうです。
そしてそして、星砂の浜へ
天気がよろしくないので、海の色もイマイチです。
それでも星砂の浜へ。
やはり、曇り空では、ビーチもさえません。
そこから更にバイクを西に進め、県道215号線の終点の地、「白浜」に到着です。
ここからは航路でしか行けない「船浮」集略への船乗り場があります。
ちょうど小さな定期船が入ってきていましたが、この船しか公の交通手段がないという心細さを感じました。
さすがに時間もなく、船浮集落へ行くことは出来ませんでしたが、Googleで集落の様子を見るとびっくりです。
船浮の集落を衛星写真で見ると上方に立派な小学校とグラウンドが見られますが、集落は15から20くらいと推察されます。
かなり、日本の果ての感じあります。
また白浜港は、「日本最西端のバス停」の称号がある様です。
これの裏返しは、与那国島にはバス停なるものがないということになります。
宇多良遊歩道を歩きます!
白浜で折り返して、浦内川まで戻ってきました。
この浦内川にはジャングルクルーズの遊覧船乗り場があり、遊覧船の終点の軍艦岩が西表島の縦断コースの起点となります。
学生時代には、西表島の縦断をしたのですが、現在は単独での入山は禁止されているとのことで縦断については諦めました。
今回は、その浦内川沿いにある宇多良歩道を歩くことにしました。
ゴール地点には、炭鉱の跡地がある様です。
レンタルバイクを停めて、浦内川に沿って歩いて行きます。
少しばかりのジャングル気分です。
この遊歩道の入り口にも赤い警告看板が設置されていました。
やはり単独入山は避ける様にと記載があります。
10分ほど歩くと炭鉱の跡地を紹介する看板がいくつも設置されていました。
その中でも大きな炭鉱村があったという写真は驚きで、長崎の軍艦島のごとく繁栄した様子がうかがえます。
しかし、おごれるものも久しからずで、今ではその痕跡もほとんど分からず、本当にここに炭鉱村があったのか不思議な気持ちになります。
上記写真のコンクリートの枠帯がトロッコレールの柱の様で、それ以外に人工物は見られない感じになっています。
採掘した石炭は、浦内川を使い船で運び出していた様です。
遊歩道を帰る際、浦内川に大きな魚を発見。
たくさんいます。
海から近いために汽水になっているのか、単純に川の水ということで淡水なのか分かりませんが、大きな魚であることは間違いありません。
10匹以上の魚が浮き上がって姿を見せていました。
また、山肌が露出しているところを見るとなんとなく石炭の様な層が見られました。
この後、南風見田の海岸までバイクを走らせて、30年前の景色を思い出しました。
そして急ぎ、最終便で石垣島へ戻るのでした。
石垣島ではGoToイートで石垣牛を頂きます!
港から、夕食をネット予約していた「佐々木勝」へ。
おーりとーりの入り口です。
石垣牛なのか、美崎牛なのか知りませんが、上等なお肉を頂きました。
初老になると脂の多いお肉は厳しく、赤身の方を好んでしまいます。
ふと窓際をみると、毎日開催ハッピーアワーの看板発見。
19時までは、オリオン生ビールが299円なり。
これは頼むしかないと3杯ほどビールを頂くことができ、「世は満足じゃ」という言葉が自然と出てきました。
食事を頂いた後は、お土産です。
ゲンキくんの石垣さかい商店で、「ゲンキ」くんTシャツを購入です。
バスに乗ってホテルに帰り、テレビをつけると、首里城火災から1年の特番が放送されていました。
ブームの島唄でした。
沖縄県にとって首里城の存在はかなり大きなものの様です。
早く再建されることをお祈り申し上げます。
最終日に続く。