X-99ヨットのGPSに不具合発生(泣)
MISHIMA CUPヨットレースを前にして、X-99ヨットの整備に行ってきました。我々の活動ヨットである「Tide Over」号ですが、平成元年生まれの31年選手で、満身創痍の状況です。先に報告している通り、あちらこちらが病んでいる状況です。
我々が使用しているGPSナビは、下記の魚探付きのGPSナビで、もうそろそろ10年くらいたつと思います。中野エンジニアリングというメーカの「FUSO NF-882」という製品で10万円を超えるシロモノです。当時、これを購入するのも四苦八苦した思いがあります。
昨年のミシマカップヨットレースの航跡を示したGPSの画面がありましたので、紹介させていただきますが、枕崎のスタートから、ほぼ最短距離に竹島のゴールまで帆走できていることが分かります。
しかしながら、台風が近づいている中の大時化の状態であった帰りの途中から、位置情報をうまくキャッチ出来ない状況になっていました。
来週のミシマカップを前にして、再度確認すると、やはり位置情報を取得できない状況になっていることが分かりました。
故障の原因はGPSセンサーの水没
本体側は問題ないことから、GPSセンサー側の異常の様で、よくよく観察してみると、GPSセンサーのキャップにヒビが入っていることが分かりました。
ここから海水が入って、GPSセンサーがいかれていると容易に推察されるため、このヘッドカバーをはずしてみました。するとすると、大きなセラミックパッチアンテナと思われる部品が現れました。
しかも水で濡れている状態で、やはり、GPSセンサーの水没という状態が、故障の原因と断定しました。残念です。
なお、このセラミック製のパッチアンテナは、私が勤務する会社でも恐らく作っていると思うのですが、セラミック協会のホームページを見てみると同じ様な形態のアンテナが紹介されていました。
GPSの小型化にこのセラミック製のパッチアンテナが貢献したことが記載されていましたので、ご紹介させて頂きます。
故障のままミシマカップを迎えることも出来ないため、この魚探GPSを購入する前に、取り付けていたGPSのアンテナに配線を繋ぎ替えてみました。するとすると、正しく現在地を示してくれていました。
よかったよかった。これでミシマカップは乗り切れそうです。過去のGPSアンテナをそのままに残しておいてよかったです!
外洋を渡るミシマカップにおいて、GPSがあるのと無いのでは、大きく異なります。携帯電話のGPSでもある程度確認出来るのですが、谷山港から枕崎までの回航と、枕崎からのレース、硫黄島からの帰りルートの確認を8インチモニターのGPSを見ながら移動する方が、絶対的に安心感が違います。
満身創痍のX-99 「Tide Over」号ですが、来週のミシマカップヨットレースの準備は万端です。
Bクラス2連覇向けて頑張りたいと思います!!