2025年5月4日、月山に登った後に、大朝日岳へ!
鹿児島から東北に遠征し、百名山を一気に登りたいということで、
今回の遠征では、山形県周辺の4座を一気に攻略しようと
計画しましたが、やはり、月山に登った後に、
大朝日岳に行くというのは無謀と言わざるえない状況になりました。
無事に帰って来れましたが、あと3kmという地点で少し道を間違え、
その焦りから、雪の斜面を滑り落ち、
さらに間の悪いことに、滑った際にスマホがポケットから落ちて、
行方不明となったのです。
あの状態でスマホを紛失してしまうと、連絡も取れず、
また帰りの飛行機にも乗れない状況になってしまう所でした。
ケガ無く、スマホも何とか見つかり、
谷をトラバースして、元の道に戻って、
それでも日が暮れてしまって、
最後の最後はヘッドランプの光を頼りに下山する状況で
登山口に到着は、19時40分でした。
ヤバい、ヤバい、状況になったことをしっかり反省する必要があります!
山形ではGWに桜満開です♪( ´θ`)ノ
前日の5月3日は、
蔵王山のロープウェイ駐車場に咲く
桜の花を見ることができました。
翌日となるこの日、5月4日は、
満開の桜並木を見ることが出来ましたよ。
寒河江川の左岸にソメイヨシノの桜並木があるのです!


その奥に午前中登ってきた月山が見える様なのですが、
雲の中でした。
さらに進み、県道27号線から古寺案内センターへ向かう分岐点で、
下記の看板がありました。

全面通行止
「なだれの危険性があるため
これより先の通行においては、
いかなる場合においても自己責任でお願いします」
強烈なメッセージですが、
心配しながらも、恐る恐る通行しましたが、
5月4日の段階で、道路に向けて雪が崩れて来そうな場所はなく
問題なく通過することが出来ましたよ。
それでも自己責任でお願いします。
このブログを見て、大丈夫と書いていたではないかと
裁判を起こされても困りますので。

10時20分、登山口となる古寺案内センターの駐車場に到着。
そこには先行者さんの白のベンツと白のジムニーの2台が停まっていました。
月山とは全く違って、わずか2台だったのです。
ジムニーは私の大好きな車なのですが、
オシャレなグラファイト調の黒いパーツで飾られており、
思わず写真を撮らせてもらいました。
窓越しにベンツの姿を見ることもできます。

ベンツの横に少し距離をとって、レンタカーアクアを停めて
早々に登山開始です。
あまり時間的に余裕はないことは明白だったので、
急ぐ気持ちがありました。

コースは往復16km程度、7時間程度で帰って来れると想定していました。
それでも、10時30分スタートになると、17時30分の帰りとなり、
ヤバい感じが漂います。
古寺案内センターはどういう趣旨の建物なのか分かりませんが、
結構立派な建物です。 ↓↓

そして、少し行くと、
古寺鉱泉 朝陽館なる山小屋がありました。
既に倒壊し始めている状態ですが、
看板には、「磐梯朝日国立公園」の文字や
「自然を大切に」、
「護美は持帰り」の文字が見えます。

ゴミを護美と書くというのは、1960年台くらいにその表記があった様です。
護美箱と書いて、美をまもるための箱ということで、この当て字を使った様です。
私は、ゴミを護美と書くことを初めて知ることになり、新鮮でしたよ。
さらに進むと、ブナの木とヒメコマツの木が、合体している樹がありましたよ。
合体の樹として標識が付けられていました。

1時間ほど歩いて、
11時30分を回ると、
1つ目のピークとなる古寺山の姿が見えましたよ!
あのピークまでずっと上り坂で、大変そうです。

もう少し見晴らしの良い地点まで来ると、
古寺山の全容がよく分かりました。
相当大きな山ですよ!

白と黒の世界ですが、
何かひかれる世界観です。

ようやく見えていたピークまで来ました。
12時35分を回っています。
下記の写真を見ても、相当な登りであることが分かります。

加えて、帰りに道を間違えない様に
雪面に赤スプレーでバツの文字が書かれていましたよ。

東北の山々は雪が降るとコースが大きく変わるためか
九州や大阪、関東地区あたりまでの山では普通にある
ピンクリボンが一切ないのです。
それゆえ、本当の道が分からずに、自分自身を心配する場面がありました。
また山頂付近の雪は割れてしまって斜面側の雪が
滑る一歩手前という状況になっていました。
雪の高さは5m程度ありそうです。

そして、そして、12時49分
古寺山に到着です。
その先のピークが小朝日岳の山頂となります。 ↓↓

小朝日岳に到着は
13時20分。
標識を雪の中のようで、木製の柱の先端が何とか地上に出ているという状況。
やはり、相当な雪です。

古寺山の手前で、おそらくベンツの方とすれ違い。
少し会話させてもらいましたが、最後の大朝日岳の雪渓において
強風すぎて、前日降ったアラレが舞い散って、通過を断念したということでした。
もう1組は、男女のパーティで、小朝日岳を過ぎたところですれ違い。
この方々がジムニーで来られている様です。
この日は、大朝日岳山頂避難小屋に宿泊予定とのことで、
私だけが大朝日岳のピークを踏んで、日帰りで帰るという計画を立てていたのです。
14時50分、避難小屋に到着。
ここまで4時間20分ほど。
計画の6時間では帰れそうにありません。
やはり昨日の蔵王から、午前中の月山とスピードを出して回っているので
疲れが出てきている様です。

避難小屋のドアを開けると、非常に暖かい空気。
男性2名が夜ごはんの準備をされている途中の様でした。
これから来た道を帰るという状況であり、
魚肉ソーセージぐらいしか食えるものはなかったので、
避難小屋の中で物乞いをする様な状況になっていました。
それを回避するには、帰るしかありません。
15時6分、大朝日岳山頂 標高1,870mの山頂に立つことが出来ましたよ。
日本百名山、YAMAPでの登頂記録が残っている山は、81座となりました。

山頂には大きな石の標識ですが、
その他の景色は全く見ることができず、
ホワイトアウトの状態でしたよ。

ここから急いで帰ります。
行きには写真撮れていなかった雪渓の足跡はこちら ↓↓

雪渓を降り切って、振り返って撮影した写真は下記。
なかなか厚い雪でしたよ。

行きと同じように
雪が割れており、
分離しつつある状態であることも認識お願い致します。

17時14分
この日最後の写真撮影となりました。

この後は余裕は全くなく、
暗くなる前に帰らないといけないという強い思いが先行していました。
そんな下道で、緩やかに右に回るカーブを歩かずに
まっすぐ進んで、その後元の方向に戻して
と焦って対処しているところで、
足を雪の急斜面に滑らせて、
ケガは無かったものの、スマホを落としてしまうという、ドツボにハマったのです。

本当に、本当にヤバかったです。
滑った地点までキックステップで雪斜面を登ってみるのですが、
どこにもスマホがないのです。
なので、もう1回同じところで滑ってみると、
何と何と、黒いiPhone16が、雪の中から湧き出て来たのです。
本当にスマホ紛失の事態だったので、マジでヤバい状況でした。
再発防止のために、落下防止のヒモか、螺旋状のゴムを付けたいと思っております。
下山は、19時40分。
9時間以上経過です。
想定から3時間も遅くなってしまいました。
滑った後、スマホを探したりは約1時間くらいしていた様です。
あと、この時雪の斜面を滑ったので、止まろうと、指を斜面にかけて
抵抗にした際にかなり指先が冷たくなり、
このブログを書いている今のしびれているのです。
末端神経がやられた様なので、復活まで少し時間かかるようですが、
その際は、凍傷になったのではないかということも心配していましたよ。
この時間から鳥海山の登山口に向けてアクアを走らせます。
もう温泉に入れる時間帯ではありません。
それゆえ、シャワーだけでも浴びたいという思いから
鶴岡市の快活クラブで仮眠をとることにしましたよ。

GWということで満室一歩手前という感じでしたが、
座席タイプの部屋を取ることができ、シャワーと洗濯をして、合計6時間の滞在で
鳥海山へ向かうのでした。。。
ヘロヘロでしたが、あと1つ、鳥海山のみです!!
続く