「男はつらいよ」寅さんの最終話撮影の地
「男はつらいよ」最終第48作の「寅次郎紅の花」は、加計呂麻島を舞台に撮影されています。
朝丘ルリ子さん演じるリリーと共に、渥美清さん演じる寅さんが過ごした家が、諸鈍地区にあります。
崖崩れで、安脚場から直接、諸鈍には入れないため、Uターンして、生間経由で行くことにしました。
生間に戻ると、立派な駐在所があったので、写真を撮りました。
パトカーもあり、この加計呂麻島が広いことを意味しているものと理解しました。
生間から、左に折れて、2km行ったところが諸鈍で、最西端の実久(左ネク)まで35kmの標識がありました。
標識通りに左に曲がり、少し走ると、すぐに諸鈍のデイゴ並木がありました。
かなりの大木が沢山並んでいます。
このデイゴの木が花を咲かすと燃えるような赤い花となるため、「寅次郎紅の花」という映画タイトルになったものと思います。
赤い花を咲かせる季節に訪れたい気持ちもありますが、宿泊先のゲストハウスには、真っ赤に染まるデイゴ並木の写真が飾られていました。
この巨木が真っ赤になるというのは、他には見られない景色かもしれません。
瀬戸内町の観光物産協会のYouTube動画がありましたが、花の咲きがいまいちの様な感じです。
デイゴ並木を突き当たった浜辺近くに、黄色の花とオレンジの花が咲く木があり、珍しいなと思い写真を撮りました。
Google LENSで調べてみると、「オオハマボウ」という木の様でした。
調べてみると、黄色の花は1日でしおれて、オレンジ色の花になってしまうようです。
オレンジの花をよく見ると、中央部がまだ黄色っぽく見えるので、そういうことなんだと理解しました。
また、寅さんの撮影記念碑がありました。
かなり大きな記念碑です。
最終話は1995年に公開されており、翌年の96年に渥美清さんが他界されています。
私が社会人になったのも1995年で、この年は、1月17日阪神淡路大震災があり、3月に地下鉄サリン事件があった年なのです。
それから26年が過ぎてしまっています。
渥美清さんが亡くなられて、25年なのです。
光陰矢の如し。
まさにそれを感じます。
諸鈍の公園にオレンジ色にうれたアダンの実が見られました。
ここでさらに珍しいものに出くわしました。
ハブの取引でした。
若い方がずっと待っておられたのですが、そこに年配のオヤジさんが現れ、お互いの車から細長い箱を出されました。
若い方は、長い杖のような棒を持って、細長い箱を開けられると、ハブが出てきました。
年配のオヤジさんの箱にハブを移しています。
もう1匹いるようで、若い方の箱から更にハブを出されて、年配の方の箱に移動させていました。
2匹のハブの取引が完了しました。
1匹1000円なのか、2000円なのか分かりませんが、幾らかのお札が年配の方から若い方に渡され、若い方は嬉しそうに、ありがとうと言われていました。
ハブ酒にでも使うために、ハブを買い取られているということと理解しました。
諸鈍の公園で、海を見ながら、菓子パンをかじり、渥美清さん演じる寅さんのことを思い出しました。
つづく。