下山後、まずはお宿へ荷物を置きに行きます。
計画より4時間早く下界におり、安房のモスバーガーでひとときを過ごした後、予約しているお宿に向かいました。
民宿 「里町」です。
安房のバス停から10分くらい歩きますが、これくらいは序の口です。
それでも朝3時より屋久島山中を駆け回った後だったので、結構効いてます。
http://www.yakushima-satomachi.com/facility.html
お宿に到着するも誰もおられません。
荷物を置かせてもらって、足の確保を進めます。
離島ではやはり足の確保が何より重要です。
学生ならチャリンコでも良いかもしれませんが、初老オヤジには無理です。
かと言ってレンタカーも贅沢です。
離島の一人旅では、レンタバイクが最高です!
2020年2月に行った喜界島でもレンタバイクが最高に楽しかったです!
喜界島でのレンタバイク1周については下記。
安房でレンタバイクを借りる方法も事前に情報入手しております。
YAMAHAショップのYOU SHOP 南国さんです。
https://youshop-nangoku.jimdofree.com/レンタルバイク/
1泊1日24時間レンタルで、新品のYAMAHA原付JOGが3850円です。
下記の様にきっちりした契約書もあり、貸出前の点検表で、外観確認後に借りることができます。
ここでの支払いは、「やくしま 満喫商品券」を使わせてもらいます。
実は実は、空港横の観光案内所で、バスを待つわずかな時間に、「やくしま 満喫商品券」を購入していたのです。
何と、2000円で購入して、5000円分使えるという破格のお得商品券です。
https://yakushima.keizai.biz/headline/423/
お釣りは出ないので、3000円の商品券と、現金850円の支払いとなります。
ショップの方もマスクをされて対応頂きました。
屋久島の離島なので、コロナ感染防止を徹底されているのかなと思いましたが、実は裏事情がありました。
そのことを知ったのは、民宿に帰って、くつろいでいる時に、公衆スピーカーからの放送でした。
私が入島した8月20日の前日に、屋久島町で初めてのコロナ感染者が発生したのです (°▽°)
8月19日に屋久島町において1名の新型コロナウイルス感染症患者が確認され、翌8月20日に報道されました。
下記の屋久島町長のコメント内容が、災害時などに活用される公衆スピーカーで何度も放送されていました。
私が入島したタイミングと同じだったので、町民の皆さんがいつも以上に感染予防策の徹底をされていたものと思います。
小さな町の出来事なので、感染者の情報もすぐに私も知ることになりました。
詳細は申し上げませんが、コロナ自粛で、屋久島に観光客が来なくなり、名古屋に出稼ぎに出られていた方の様です。
都会はより危険だとは理解していても、屋久島にいたままでは飯も食えない状態なので、仕方なしに出稼ぎに行かれていたものと思料致します。
いろいろな所で、コロナが影響を及ぼしていることを知る機会となりました。
幸い屋久島町では、この1名の方のみで、その後に感染者が増えることはありませんでした。
まずは一安心です。
レンタバイクで向かうのは、33年前にも入った平内海中温泉です(^○^)
レンタバイクをゲットした私「いのとも」は、秘湯温泉番付の西の横綱でもある「平内海中温泉」に向かいました。
安房から24km。
原付で行くのは結構な距離です。
それでも車の少ない離島では快適に走れます。
あっという間に、左に曲がれば海中温泉というところまでやってきました。
33年前は、荒川登山口に下りた後、タクシーで平内海中温泉まで来ました。
登山後の臭い高校卒業上りの若者4人を乗せたタクシー運転手の方も嫌だったと思います。それでも当時2万円近く払ったと記憶しています。
そんな平内海中温泉にやってきました。
協力金200円の支払いを求める看板があります。
レンタバイクを置いて、温泉へと向かいます。
この海中温泉は、潮の満ち引きによって海中に沈むことで知られており、24時間いつでも入れるのではなく、干潮時前後にしか入れない温泉です。
その貴重なタイミングで、入湯者ゼロのタイミングでした。
本来、他の観光客の裸が写ってしまうリスクがあるので、撮影禁止とされている平内海中温泉ですが、私ひとりでしたので撮影させてもらいました。
ここでもアップルウオッチが活躍します。
手帳型ケースでうまくiPhone7を立てて、おおよそのアングルを決め、シャッターはアップルウォッチで行います。
3秒後にシャッターが下りるのですが、上記写真の右手近くにタオルとアップルウォッチがあるのが分かると思います。
ちなみに、33年前の入浴シーンがこちら。↓↓
18歳の若者4名です。
この時の撮影は一眼レフで、三脚を立てて、セルフタイマーでシャッターを切った後、急いで温泉に飛び込み撮影という状況でした。
この時は、潮が満ち始めていることが分かります。
海水が入ってぬるいくらいだったのかもしれませんが、至福の時を迎えていました。
そんなことを思っていたら、地元のおじさんが1人入ってこられ、その後、カップルが来ました。
急ぎ退散です。
あらぬ容疑を掛けられる前に退散です。
「李下に冠を正さず」です。
私のモットウでもあります。
33年前に宿泊した「バス停」もありました^_^
33年前、お金のない18歳は、どこかに泊まるあてもなく、平内海中温泉での入浴の後、野宿の場所を探すのでした。
山中は、淀川小屋と高塚小屋で寝ており、居場所があったのですが、下界ではありません。
そんな中でたどり着いたのは、下記のバス停でした。
33年前の我々にとっては、ログハウスに見えたのかもしれません。
33年後の今も、少しトタンを交換したり、色を塗られたり補修されていますが、以前のまま、そこにありました。
平内海中温泉から一番近いバス停です。
バス停で寝れるのか、当時は雨露がしのげるだけでもありがたい場所でした。
私は一番奥で寝た様な記憶です。
山岳部でしたので、テントの中の広さがちょうどこれくらいで、銀マットはあったので、これでも寝れたのだと思います。
疲れ切っていたので、何の問題もなかったものと思います。
食事をどうしたか、ここからの帰りはバスに乗ったのだと思いますが、あまり記憶がありません。
33年経ってもあのバス停で寝たことだけは鮮明に覚えており、その場所にたどり着くことができ、感無量でした。
時計は17時になっていました。
今回は、ちゃんとしたお宿で寝れます。ベットで寝れます。
そう思うと早く宿に帰りたくなりました。
少し雲も垂れ込んできました。
安房のお宿に急ぎ帰る事にしました。
つづく。