抗インフルエンザ治療薬の『アビガン』は富山大学白木教授と富山化学が共同研究で開発
新型コロナウイルスは、世界中に蔓延し、遂に東京2020オリンピックをも延期に追い込んでしまいました。
感染者数および感染による死亡者数がうなぎ上りになっている状況では、オリンピックどころの話ではありません。
1年後を目処に延期となっていますが、それまでに本当に壊滅するのでしょうか?
この新しいウイルスを壊滅させる方法の一つとして、『アビガン』なる抗インフルエンザ治療薬が注目されています。
『アビガン』は、タミフルやイナビル、リレンザと同じ抗インフルエンザ治療薬で、2014年に製造販売承認を取得しているそうですが、他のインフルエンザ治療薬とは、作用が異なる様です。
『アビガン』は、ウイルスの複製を阻止する?
上記の様に、タミフルやリレンザは、ウイルスの遊離を阻害することで作用する治療薬なのですが、『アビガン』は、ウイルスの複製を阻止することで作用する治療薬の様です。
つまり、新型コロナウイルスに対しても、体内で複製されることを阻止し、ドンドンとウイルスが増えないために効果がある治療薬の様です。
『アビガン』の開発元は大儲け、株価爆上げでは?
アビガンは、富山大学白木教授と富山化学との共同研究によって開発された薬なのですが、富山化学は、2008年に富士フィルムに買収され、現在は富士フィルム富山化学となっています。
富士フィルム富山化学は、持株会社の富士フィルムホールディングスの100%子会社なので、富士フィルムHDの株価が、新型コロナの特効薬として『アビガン』が注目されて、どうなっているかなのですが、下記の様な値動きです。
新型コロナがおおよそ終息しつつある中国から、『アビガン』が新型コロナに効果があるとのニュースが出た3月18日には、上記の様に爆発的に株価が上昇し、ストップ高となった様です。
しかしながら、特許は2019年に切れており、ジェネリックとしてどこの会社でも作れる薬だということで、その熱も一気に冷めた様です。
更に少し怖いことに、臨床の動物実験で胎児に対する催奇形性の可能性が指摘されたために、妊婦への服用が禁止されているのです。
トムハンクスやチャールズ皇太子、志村けんさん等も新型コロナに感染されとのことですが、この『アビガン』が処方されたのでしょうか?
新型コロナウイルスに対して、更に安全な治療薬が開発されることを望みます。
同級生の薬剤師Uさん、上記内容に間違いあれば、ご指摘をお願い致します。(°▽°)/