甲斐駒ヶ岳は1990年1月1日に登頂しているのです!
今回の南アルプス遠征で2回目の登頂となる甲斐駒ヶ岳ですが、前回の登頂は1990年1月1日の様です。
33年前のことなので、ほとんど記憶はないのですが、写真というエビデンスが残っています。
大学生になって1年目の正月のことです。
左に写っているのは、博士課程の先輩Kさん。
写真を撮っている修士2年のYさんと3人で行ったという僅かな記憶があります。
翌日の1月2日8時42分の写真がもう1枚だけありました。
33年前は豊橋から飯田線に乗って行ったのか?記憶がありません。
そして、先に出してしまいますが、33年前に甲斐駒ヶ岳山頂で撮影した写真に写る祠が、今のそのままの姿であるのです。
写真撮影の位置が異なりますが、屋根の形状から間違いない様です。
山頂の標識は大きく変わっています。
33年前は、まだ東駒ヶ岳という名前の名残があった様ですね。
木曽駒ヶ岳が西駒ヶ岳で、甲斐駒ヶ岳が東駒ヶ岳ということだと思います。
33年後の現在の山頂標識は、甲斐駒ヶ岳。
標高もGPSなど高精度な測定で1米高くなっており、現在の標高は2,967mです。
33年前の標識には、2,965.6mと書かれています。
そんな甲斐駒ヶ岳の山行についてのご報告となります。
また、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を日帰りでW登頂できるということがヤマっパーさんから報告されており、これはチャレンジするしかないという思いで、始発バスに乗るのでした。。。
2023年10月8日(日) 5時30分の始発バスに乗って
車中泊で5時起き。
急いで支度をして、バス乗り場へ。
5時30分の始発バスに乗って、北沢峠到着は6時25分となります。
そして、帰りは北沢峠16時発の最終便ということになります。
行動できるのは9時間半。
この9時間半で甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳のダブルを出来るのか??
チャレンジあるのみです!
バスの乗車券は3つの券売機があります。
その一つは下記。
現金専用の券売機です。
写真にはありませんが、PayPayなどで支払える券売機もあります。
片道1150円で、往復券を購入です。
大きなメインザックには220円の手回り品の費用が必要となりますので注意下さい。
私はトレラン用の小さなザックのみだったので、不要と言われましたよ。
始発バスは4台が投入され、全員乗せて頂けるご配慮があり、感謝です。
私は4台目のバスの乗って、北沢峠に向かいます。
この林道バスですが、左側に乗ることをオススメ致します。
というのも途中、「鹿窓」というビューポイントが左側にあるからです。
鹿窓は、鋸岳にあいた針の穴のような穴なのです。
下記の写真でも見えるのですが、分かりずらいですね。
さらに拡大した写真が下記。
確かに穴あいています!
これを見るなら、左側ということなんです。
そして、1時間ほどで北沢峠に到着し、バスを降ります。
しかしです。
ヤバイことが判明。
auの電波が届いていないのです。
北沢峠は!!
前日の白根三山縦走から、そのまま甲斐駒、仙丈に行けるとは予測できていなかったところもあり、YAMAPの地図をダウンロードしていなかったのです。
仕方ないので、地図なしでのウォーキングで870mだけ歩きました。
スタート時間は6時28分です。
27分登ったところで、auの電波をキャッチ。
地図のダウンロードを行い、甲斐駒ヶ岳登山の記録をスタートさせましたよ。
なので、2つのYAMAP地図に分かれてしまいました。
記録的には
6時28分 北沢峠スタート
8時47分 甲斐駒ヶ岳山頂
10時58分 長衛小屋 (昼食)
11時31分 長衛小屋スタート
13時40分 仙丈ヶ岳山頂
15時25分 北沢峠ゴール
タイム 8時間57分 距離16.5km
となりました。
何とか16時の最終バスに乗ることが出来たのです!
まずは甲斐駒ヶ岳へ。日本百名山54座目♪( ´θ`)ノ
北沢峠を出発し、30分ほどで樹林帯を抜けて、少し眺望ができる様になって来ました。
空は雲いっぱい。
何とか1日、雨に降られないといいのですが。。。
前日縦走した北岳と間ノ岳の姿も見えてきました。
北岳、さすがにデカイです!
目指す甲斐駒ヶ岳も姿を現しました。
岩肌の山頂の姿です。
4合目の標識。
伊那市が設置されている標識は見やすいですね。
甲斐駒ヶ岳には山頂部の灰色の岩肌、そして緑色のハイマツ地帯、さらにオレンジの落葉樹林地帯とコントラストのある風景がありました。
谷も深く、南アルプスの山容の大きさも分かります。
鹿児島には無い景色です。
再び、甲斐駒ヶ岳の姿。
あの岩肌地帯を登る必要があるのですね。。。
人気の百名山は難所になると混み出します。
前日から北沢峠に入られている人達だと思います。
私は前日は北岳でしたが。
そして、YAMAPでは点々のルートになっている直登ルートで、山頂を目指します。
岩肌に「直」の文字と、「↑」が見えます。
少し登って振り返ると仙丈ヶ岳。
この後に、あそこまで行くのです!
スタートから2時間19分で、甲斐駒ヶ岳の山頂に到着。
日本百名山54座目の登頂となります。
山頂におられた方に写真撮影頂きました。
ありがとうございました。
甲斐駒ヶ岳の向こうには、甲斐国と八ヶ岳の姿。
一番高いのが、赤岳ですね。
山頂では贅沢バームクーヘンを頂きます。
しっとりしたバームクーヘンで美味しいです。
美味しいバームクーヘンはどこのメーカーが作っているのか確認してみると、まさかの愛知県豊橋のマルキンというお店でした。
http://marukin-food.co.jp/products/
今後もマルキンさんのバームクーヘンに注目したいと勝手に思っております。
皆様も美味しいのでオススメです。
33年前の写真にも写っていた祠の写真を今一度、どうぞ。
後ろに甲斐駒ヶ岳の大きな標識があります。
少し曇っていたのですが、山頂から北アルプスの姿も眺望できました。
うっすらと右端に槍ヶ岳の姿。そして、雪化粧の穂高連峰。
一番高いのが奥穂高岳、3,190mの姿です。
日本第3位の高峰です!
南側には日本一の富士山ですが、この日は雲の帽子をかぶっていました。
富士山の手前が、翌日に登頂することになった鳳凰三山の山々です。
祠のある山頂から少し歩いて、「大國主命(おおくにぬしのみこと)」を祀る碑があります。
さらに降りる途中の富士山の姿。
しっかりと雲に覆われています。
六方石という岩の向こうには中央アルプスの姿。
秋が深まると更に紅葉となるのかは知りませんが、いい雰囲気です。
更に下山し、目の前には翌日登ることになる鳳凰三山の姿。
とんがっているのが地蔵岳のオベリスク
この後、ルート間違ってしまうことに。。。
甲斐駒ヶ岳はピストンコースのつもりが、仙水峠へ
下りのコースは、登りと同じルートで行く予定でしたが、駒津峰の分岐で誤って仙水峠へのルートで下ってしまいました。
この日はたくさんの登山者とすれ違っていたのに、駒津峰を過ぎたあたりから全く登ってくる登山者がいなくなったことで気づきました。
距離的には迂回するルートになったのですが、結果論ですが、間違った迂回ルートの方が登りの登山者が全くいないので、スースーと降りることが出来ました。
間違ったルートの仙水峠に到着は10時24分。
振り返ると、摩利支天と思われる岩のピークが見えました。
ここから、北沢峠方面に下山します。
仙水峠からしばらく歩くと樹林帯となります。
白樺の木々と、足元には緑色のコケ。
苔撮影をされている方がおられたので、マネしてパチリ。
拡大すると、全く表情が変わります。
そして、仙水小屋を通過。
小屋の横には沢の水が流しに引かれており、無尽蔵の水の流れがありました。
更に降ると長衛小屋の姿が見えてきました。
ここまで来たら、ほぼ甲斐駒ヶ岳の登山終了と言える地点です。
立派な立派な長衛小屋。
めちゃくちゃ新しいです。
それでも2013年のリニューアルオープンとWEBに書かれているので、10年経過していることになります。
小屋の入口横にあるサッポロビールの自販機でビール購入です。
350mlが500円なり。
そして、小屋前の休憩所で昼食です。
お湯を沸かして、カップヌードルカレーを頂きます。
ビールに、おにぎりとゴージャスな昼食となりました。
箸を忘れて枝で食べるのはいつものことです。
昼食後は、第2ラウンドの仙丈ヶ岳へ。。。
長衛小屋で昼食を取り、続いて第2ラウンドの仙丈ヶ岳へ向かいます。
出発時間は11時31分。
小屋の前には色鮮やかなテントが多く建てられていました。
3連休のなかび、秋真っ盛りということで、紅葉もあります。
登山口のところで、仙丈ヶ岳から下山してこられた方々から怪訝そうな顔で見られます。
甲斐駒ヶ岳をやって、これから仙丈ヶ岳にダブルですと伝えると、ご理解いただくことができ、ガンバッテクダサイのエールをもらうのです。
2合目のポイントで、北沢峠からの登山ルートと合流しました。
ここの標識には、仙丈ヶ岳210minとの表示。
山頂まで3時間半のコースタイム。
この時の時間が11時54分。
山頂までで、3時半になり、そこから下山して16時のバスには絶対に間に合わないという計算になってしまいます。
YAMAPの先駆者たちのレポートでは、甲斐駒ヶ岳も4時間、仙丈ヶ岳も4時間で往復できる!!、そして間に1時間くらいの大休憩を入れても十分16時のバスに乗れるという言葉を信じて、登るのでした。
樹林帯を登りきり、眺望がひらけてくるポイントで、午前中に登った甲斐駒を見るのですが、山頂付近は既に雲の中でした。
午前中とは全く違う状況です。
6合目のポイントで、山頂方面を見ると空一面が厚い雲ですが、まだ眺望はあります。
それでも急いだ方が良さそうな雰囲気です。
やはりそうです。
8合目に来たら、もう雲が漂い、先のルートは見えないほどの状況です。
そんな中でも、ようやく山頂が見えました。
山頂の標識のようなものも見えて来ましたよ。
13時40分、仙丈ヶ岳の山頂に到着。
2時間10分ほどで登ることが出来ました。
日本百名山55座目となる仙丈ヶ岳。
しかし、そこは雪の世界になっていました。
Xに投稿した動画が証拠でございます。
帰りのバスに乗り遅れた、これ最悪。
無理にお願いして北沢峠周辺の小屋に泊めてもらう必要が出てきます。
そんなことにはなりたくないので、メロスは走るのでした。
雪はどんどん激しく降ります。
これはもう積もっているという状況にまでなってきました。
コロナ用にも持ってきた布マスクが大活躍です。
バラクラバ的な使い方で雪を防ぎます。
それでも帰りに小仙丈ヶ岳2,864mのピークに立ち寄ります。
眺望がないので、意味はないのですが、念のためにピークハントです。
雪降る中、メロスは走りました。
バスの時間が気になるので、急ぎ急ぎで下山です。
そして15時26分、北沢峠に帰ってきました。
ちょうど4時間ほどの仙丈ヶ岳ピストンとなります。
3連休ということもあり、林道バスは臨時便が出ていました。
下山した際に、列に並んだのですが、一人前の方まで乗車できましたが、私はサヨナラとなりました。
すぐにもう1台の臨時便バスが出発することになり、予定より早くふもとまで降りることが出来ました。
下山して、レンタカーの駐車場所まで戻りました。
もう車はわずかでした。
そして、そして駐車場の横にある仙流荘で日帰り温泉です。
仙丈ヶ岳では雪に遭遇し、高度を下げると雨となって、体温を冷やしていました。
温泉のお陰で生き返ることが出来ましたよ。
翌日は更に天気は下り坂。
相当な雨の1日となりそうです。
どうするか、どうすべきか、悩む鹿児島に住む関西人。
日本百名山ニストをどう行動すべきか、答えは1つでした。。。
つづく
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