2023年10月9日、南アルプス遠征の最終日。
諏訪の快活クラブを3時に出発し、青木鉱泉に向かいます。
天気予報から終日雨が確定している中でしたが、鹿児島から南アルプスへ来るための費用を考えると、日本百名山の鳳凰三山(観音岳)の登頂記録が欲しくなります。
鳳凰三山(観音岳)へのルートは、夜叉神峠からのルートと青木鉱泉からのルートがメインになると思いますが、夜叉神峠から鳳凰三山を狙うと下山は広河原になって、林道バスで帰ってくることになります。
この日の最終で羽田から鹿児島に移動するため、林道バスの時間に縛られる夜叉神峠のコースはさけようという考えで、青木鉱泉コースを選択しましたよ。
前夜は快活クラブでの宿泊で、青木鉱泉には5時前に到着しております。
車中泊よりはぐっすりと眠れたかと思いますが、大差なしです。
それよりも前々日の白峰三山の鬼縦走と
甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の日帰りダブル登頂での
疲れがたまった状態だったので、死んだように寝れたのだと思っております。
今年(2023年)の北海道遠征も相当な無茶苦茶な日本百名山6座の遠征でしたが、今回の3日間で南アルプスにある日本百名山5座の登頂も厳しいものでしたよ。
その最後となる鳳凰三山の山行記録となります。
それも大雨の中。
誰も登っている人いません!という天気の中でした。
2023年10月9日(日) 青木鉱泉5時スタート
諏訪の快活クラブを3時過ぎに出発し、高速道路には乗らずに約1時間30分で青木鉱泉に到着です。
大雨の中、青木鉱泉の駐車場にレンタカーを停めるのです。
真っ暗なのでヘッドランプで行動です。
最終便で鹿児島に帰らないといけないというプレッシャーに負けて、先を急ぎます。
青木鉱泉に泊まられている方で電気つけっぱなしの方がおられたのか、2回の右端の部屋のみ電気が付いていました。
チクってすみません。
夜にiPhone14での撮影で、光が足らずに露光時間が長くなり、雨粒が白い線となって写り込んでいるのだと思いますが、怖い写真が撮れました。 ↓↓
登山者へのインフォメーション看板もありました。
「無理だと思ったとき、引き返す勇気がありますか?」
強いメッセージが書かれていました。
これは光岳で経験済みです。
残雪期の大雨の日、ロングロングの光岳を日帰りピストンしようとした際、ヤバイと思い、引き返すことも出来るかというくらい追い込まれた中で、なんとか無事に戻ってきた経験があり、やはり「無理だと思ったときは、早めに引き返すことが肝要」だと思いました。
その南アルプス光岳の日帰りピストンでヤバイって思った時のブログは下記↓↓
話を戻して、この日の青木鉱泉からの鳳凰三山登山も99%の方が登山中止とするような天候でしたが、その雨を覚悟に登るアホな鹿児島に住む関西人なのです。
ドンドコ沢に沿って登るコースで、1時間経過し、6時になってようやく明るくなってきました。
ルートは下記の様に要所要所に赤矢印などもあり分かりやすいです。
そして、このコースにはいくつかの滝があります。
天気の良い日には滝の音と、その姿に癒やされるのかもしれませんが、大雨のこの日は鬱陶しい感じになりましたよ。
かなりのかなりの立派な滝がいくつかあります。
紅葉はというと、多少はきていますが、まだ少し早いって感じです。
雨でガスっており、周辺しか見えない状況でしたが。。。
8時すぎに鳳凰小屋に到着。
3連休の最後の日、この日が鳳凰小屋の最終日で、小屋じまいの日でした。
それゆえ、お菓子類もほとんど残っていなかった様です。
ちょうど同じタイミングで、防衛大の登山部の方々が休憩されていました。
前夜はテント泊で、撤収が大変だった様です。
私も朝食をかねた大休憩をさせてもらいました。
小屋から30分ほどで地蔵岳のオベリスクが見えてきました!
山頂はもうすぐです!!
ガスガスの中でも、鋭いフォルムのオベリスクは直ぐに分かりますね。
ここまで来れば、間違いありません。
天空に突き刺す岩峰が見えてきました。
そして、山頂標識。
南アルプス国立公園
地蔵岳 2,764m
もう読めないくらいです。
お名前の通り、地蔵様がたくさん居られました。
赤い毛糸の前掛けの地蔵さまがキュートです。
地蔵さまと地蔵岳のオベリスク。
視界ゼロ状態なので、先を急ぎます。
10時に鳳凰三山の2座目、観音岳。
標高2,841m
ここのピークがYAMAPの日本百名山の通過ポイントになっています。
天気が良ければ、前々日の北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山の姿や、前日の甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳の姿が真正面に見えるはずのポイントですが、
真っ白です。
日本一の富士の山も、全く同じでございます。
10時20分。
鳳凰三山、最後の薬師岳です。
標高2,780m
ここから2時間ちょっとで青木鉱泉。
YAMAPの記録上、7時間42分で鳳凰三山の周回コースを完了です。
総距離は16.5kmでした。
YAMAP上の記録で、日本百名山56座目となる鳳凰山の登山完了です!!
下山して青木鉱泉のお湯に浸かります。
鳳凰小屋で一緒だった防大の方々と同じタイミングでの入浴となりましたが、私には時間がありません。
浴槽の隙間に入れてもらって、生き返ることが出来ました。
久々のマジの生き返った感を感じる温泉でした。
そして、温泉タイムもそこそこに、羽田に向かってレンタカーを走らせます。
この後、とんでもないことになるとは知ることもなく。
とにかくレンタカーを走らせる鹿児島に住むアホな関西人でした。
つづく