この冬中に天気の良い日を狙っていました。
喜界島&奄美大島ガイドが続いている途中ですが、昨日(2020年2月24日、振替休日)、高千穂峰の朝駆けに行ってきましたので、報告させて頂きます。
昨年10月に九重の大船山を朝駆けしたことを下記ブログで報告させて頂きましたが、この山行で朝駆けにハマってしまっています。
これまで富士登山やキナバル山など、ご来光を見ることに目的に登山することはありましたが、いつでも登れる近くの山は、昼間の登山になっていました。
何度も登っている山でもあっても、朝駆けし、山頂でご来光を見ると非常に清々しい気持ちになります。やはり、太陽は偉大で、夜が明けるということに対して、新しい1日が始まることに対して、人間はDNAのレベルでありがたいと思う気持ちが出てくるのものと勝手に思っています。
そんなご来光を今回は高千穂峰で見るべく、この冬の間、週末の天気予報を見ながら、チャンスをうかがっていました。
2月23日の日曜日は大変天気の良い1日で、洗車をしていても雲ひとつない快晴でした。これは翌日のご来光チャンスと思い、天気図を確認すると大きな高気圧が九州をおおう状態でした。
チャンス到来と、急でしたが、翌日2月24日に朝駆けに行くことに決めました。
早朝4時起きで、自宅を出発しました
高千穂峰の登山口である高千穂河原ビジターセンターには、5時3分に到着です。
駐車場には他に2台の車があり、同じ様に朝駆けされる方の様でした。
外気温は、−1℃。 2月としては暖かいと思います。
YAMAP の登るボタンを押して、登山開始です。
YAMAPの存在は、山行のモチベーションになっています。
YAMAPについては、下記の記事で紹介しています。
登山口の「天孫降臨神籬斎場(てんそんこうりんひもろぎさいじょう)」は、以前に霧島神宮があった場所で、噴火によって焼失し、現在の場所に再建されています。
ヘッドランプの光を頼りに、ただひたすら上りの登山道を歩きました。満点の星空でしたが、iPhone7での撮影はダメでした。
夜景も何枚も撮りましたが、下記が一番まともな写真です。
上記写真の手前の広い夜景が国分地区、国分地区の向こうが錦江湾越しの鹿児島市内と思われます。
御鉢の終端部にくると、都城と思われる街の灯が見えます。
ちょうど6時で、少しオレンジ色の光が見えつつあります。
御鉢の終端から少し下り、最後の登りを踏ん張って、6時21分、標高1,574mの高千穂峰の山頂に到着です。
真っ暗の世界から、夜明け前のオレンジ色に染まる東の空が見える瞬間をとらえた動画が下記です。
ここから、約20分間、震えながら日の出を待ちました。ダウンジャケットを持っていましたが、それでも寒かったです。
6時23分、天の逆鉾(あまのさかほこ)
6時33分、天の逆鉾から、桜島、新燃岳、韓国岳までのパノラマ写真
6時45分、いよいよご来光です。
女性2名のパーティと、男性単独の方、私「いのとも」の4名で、高千穂峰にて、ご来光を迎えました。下記写真に3名が写りこんでいます。
予測通り、雲一つない空より、日の出を迎えることができ、早起きした甲斐がありました。朝日を背に逆鉾を見ると真っ赤に染まっています。
韓国岳、新燃岳も赤く染まります。手前の中岳山頂付近に白く写るのは雪です。
南に目を向けると、鹿児島のシンボル桜島が噴煙を上げているのが見えます。
前日も天気が良かったので、放射冷却現象で気温が下がって、錦江湾の海面にガスが掛かっている様に見えます。
一連のご来光儀式が終わった後、寝起きから何も食べずにいた空腹感と、冷えた身体を温めるために、カップヌードルを頂きました。
コンビニで購入した188円の割高のカップヌードルに、小さな保温ボトルに入れてきた熱湯を注ぎ、3分待てずに直ぐに箸を進めました。至福のひとときを迎えることが出来ました。
下記の写真は、Apple Watchのリモート機能で、アップルウオッチの画面に映る姿を見て、画角を確認して撮影しています。アップルウオッチのボタンを押して3秒後に10枚の連続写真が撮影され、その10枚から良いものを選択出来るのです。
バックに逆鉾が写る構図まで行けませんでしたが、こんな写真が簡単に撮れるのはiPhoneとアップルウォッチのおかげです。
最後に、天の逆鉾にお参りをして、下山開始です。
下山時は、登りと全く異なる風景が広がります。ピークに上り、ピストンする山行では登りも下り同じ景色になってしまうのですが、朝駆けの場合は、登りは暗闇の中を歩き、日の出の後に下山するため、2つの景色を楽しめるとも言えます。
最後の登りに入る前の鞍部には、下記の様な鳥居があり、信仰の山であることが分かります。
御鉢越えの桜島がこちら2枚です↓↓ 下側の写真の方がいいでしょうか?
ちなみに、登山口からしばらくは、下記の様な石階段が続きますので、ご認識をお願いします。下山で、約30人くらいの方とすれ違いましたが、多くの方がスティックを持って登られていました。
登山口の近くには、非常に真新しい「霧島錦江湾国立公園」を説明する看板がありました。また、新燃岳の火山活動をに対して注意喚起する看板も設置されていました。
以前、霧島神宮があった斎場も、その大きさが分かります。
登りに見た看板だけでは、何も分かりませんでしたが。
そして、YAMAPの停止ボタンを押して、登山の終了です。
8時7分ですから、行動時間は3時間2分となります。
下りは右膝の裏が痛くなり、初老であることを自覚する「いのとも」でした。
それでもふらっと訪れて、神々しいご来光を拝めて、良い登山となりました。