大篦柄岳からの折り返し
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2020年5月5日 9時20分、高隈山地1000m越え7座めぐりの残り4座を目指して、大篦柄岳を出発しました。
残り4座は、下記写真の様にキレイに稜線が見ており、妻岳、二子岳、平岳、横岳となっています。
妻岳手前の分岐までは、来た道をピストンで帰るのですが、小篦柄岳と大篦柄岳の「篦」の字が示すスズタケ、クマザザの道がありましたので紹介します。
しっかり刈り込みされて整備されているため、歩きやすい登山道となっていますが、私の地元の鈴鹿山系などはクマザサをかき分けながら進む様な登山道もあったことを思い出します。
深雪を進むラッセルと、クマザサを進む登山道のいずれも、高校、大学時代に山に入っていた頃の苦しい思い出で、体に染み込んでいる様で、今回の様な刈り込みされた登山道には、感謝、感謝の気持ちで一杯になります。
妻岳の登りから急に体力限界が来ました(T . T)
スマン峠を越え、約50分歩いて妻岳への分岐です。
左が朝一番登った御岳方向で、右へのルートが妻岳、横岳方向となります。
ここから標高170mくらいの登りですが、この登りがとにかくきつくなりました。
やはり50歳を超えた加齢と、更に最近は職場でも歩く時間が減り慢性的な運動不足となり、かつ、腹回りも徐々に大きくなって体重を支えきれなくなっているという負のスパイラルで、久々の長い時間の運動に対してもたない体となっている様です。
標準的なコースタイム20分のところ、30分かけて何とか妻岳の頂に到着。
4座目の妻岳1,145m登頂です。
写真も上記の2枚を撮るのが精一杯の状況でした。
ここから横岳100分の表示が標識に書かれていますが、このままの調子では、200分つまり3時間20分も掛かってしまうと予測され、最悪ケース自力で歩けなくなる可能性も考えるとかなり不安な気分になっていました。
また、汗をかいた分の水分補給ですが、合計1.5L分の水分を持っていましたが、この段階で残り0.5L程度になっていました。
横岳まで大丈夫か不安になり、ここから朝に登ってきた登山道から帰るという選択肢もありましたが、昔取った杵柄を信じて、前に進むことにしました。
というよりも、御岳経由になるために、もっと辛い登りを避けただけなのですが、、、
5座目の二子岳は、2つの1,107mピークを持つ正に双子の山でした。
2020年5月5日11時00分、5座目の二子岳に到着。
妻岳からは大きな登りはなく、ここまでは踏ん張れました。
少しづつ飲んでるつもりでも水は減り、0.25Lを残すのみです。
二子岳の名の通り2つの同じ高さのピークをもう一つ超え、935mの鞍部へ。
またここから、上りとなります。
満身創痍の中、残り2座登れるか不安しかない状態でした。
鞍部にエスケープルートの表示が! (°▽°)/
ここからの下り20分で林道に出られるルートがあることが記載された手書きの看板を見つけたのです。
その看板を見つけた瞬間、残り0.25Lの「いろはす」の水を飲み干しました。
大変残念でしたが、自分の体力が持たない状況なので、またいずれかのタイミングで7座縦走することリベンジすることを誓い、下りルートに足を運びました。
10分ほど下ると、沢の音が聞こえてきました。
「水場があるぞ!」
水場は期待していなかったので、これも幸運でした。
先ほど飲み干した「いろはす」のペットボトルに沢の水を入れて、乱暴に半分水をこぼしながら一気に飲みきりました。
そして、もう一度、沢の水を入れ直して飲みました。
脱水に近い状態になっていたのかもしれません。
この水は最高に「美味し」でした。
下のルートはピンクマークがキッチリ確認できるルートで迷うことはありませんでした。
無事に林道に出ることが出来ました。
林道は現状全く車が入っていないと思われ、かなり荒れていましたが、人が歩く分には十分なものでした。
林道には、所々にツツジが咲いており、その蜜に誘われて黒アゲハが何頭も見かけることが出来ました。
そして、ゴールの登山口へ
12時42分、自力で何とかゴールすることが出来ました。
今回の体調では精一杯のところでした。
最後にYAMAPの活動データです。
当初計画していた平岳、横岳を登頂できず、その手前で迂回した形になりました。
5座に終わった高隈山地の縦走ですが、上記のYAMAPアプリによるIT情報から、トータル登った標高は1,124mとなっており、ほぼ水平線から御岳を登ったのと同じ高さを登っているということになります。
鹿児島では、標高1,000mに届かない開聞岳924mがありますが、ほぼ水平線の高さから登るので、結構キツイと言われます。
今回の高隈山地登山では、それ以上の標高の1,124m分を登ったので疲れるはずです。距離も13.3kmで、その活動時間が4時間44分です。
よく頑張ったと、自分を自分でほめたいと思います。
終わり。
ここまで読んで頂き、有難うございました。(^○^)