夏の屋久島で泳ぐことが出来ませんでした(T . T)
五輪四連休を屋久島で過ごしましたが、結局のところ、海に入ることはありませんでした。
台風9号の影響で、太陽も見ることが出来ませんでしたし、海も時化ていて入れませんでした。
なので、結局4日目もお山に行くことにしました。
最終日に登るお山は、「愛子岳」です。
屋久島に愛子岳があることを知るきっかけは、2001年に愛子内親王がお生まれになった際、当時の皇太子殿下に「愛子」という名の焼酎が献上され、その愛子という名前は愛子岳が由来となっているという話を聞いたためです。
屋久島にある三岳酒造が作る焼酎として、「三岳」は鹿児島に住む人間としては知っており、更に「愛子」という焼酎も作られていることを知り、その由来となっている愛子岳にもいつの日かチャンスがあれば登ってみたいと思っていたのですが、そのチャンスがやってきたのです。
屋久島空港近くにある愛子岳ですが、174mから山頂の1235mまで1000mを登る登山のため、なかなかハードなものでしたよ。
その登山の様子について、写真を交えてご紹介させて頂きます。
愛子岳登山口より登山開始
黄色のレンタルバイクに乗って、愛子岳の登山口までやってきました。
ここもモッチョム岳と同じ様に世界自然遺産地域として、立派な看板が立っていました。
看板横の赤土のから登山開始です。
9時4分のスタートとなりました。
少し登ると、標高200m地点の標識と、その標高の植生について記載された林野庁の看板がありました。
標高200mでは、高木種としてスダジイが多くある様です。
福島、新潟より南の地域で広く見られる木で、下記はスダジイの巨木として鹿児島本土栗野岳近くにあるスダジイの木です。
愛子岳に登っているときはスダジイの木を探す余裕もありませんでした。
また標高200mの亜高木層として、タイミンタチバナの名前が書かれています。
wikiに写真がありましたので、転用させて戴きます。
細く長い葉っぱが特徴の様です。
wikiの解説にも、先のスダジイの木とタイミンタチバナの木は、スダジイ-タイミンタチバナ群集として区別され、愛知県以西の太平洋岸の海岸林として一般的な様です。
また、低木層としては、イヌガシが分布する様です。
高さはせいぜい4mまで、別名としてマツラニッケイという様です。
wikiよりイヌガシの写真を転用させて頂きます。
最後の林床層には、ヨゴレイタチシダが群生していると書かれています。
ヨゴレイタチシダって、漢字で書くと「汚鼬羊歯」。
九州南部や沖縄に多いようで、ヨゴレイタチシダっていう名前を知ってれば、少し鼻高で雑学として紹介できるかもしれません。
この植生看板が200m毎にありました。
次は、標高400mです。
200m標高を上がるだけで、高木層が変わりました。
200mはスダジイでしたが、400mの高木層はイスノキです。
暖地に自生するマンサク科の常緑高木です。
そして亜高木層には、サクラツツジの名前があります。
アケボノツツジは、高隈山や市房山などに見られるピンク色のツツジですが、サクラツツジというのはどんな花なのでしょうか?
高隈山のアケボノツツジはこちら↓↓
市房山のアケボノツツジは↓↓
そして、Wikiに掲載されていたサクラツツジがこちら↓↓
両者を比較すると、サクラツツジは、やはり桜の花びらと同じ様な形をしており、それを大きくした様な花を咲かせていることが分かりました。
サクラツツジもどこかで会えたらと思います。
愛子岳の標高600mの植生は??
ここに来て、高木層は標高200mの植生と同じでスザジイとなっています。
亜高木層はサクラツツジで、低木層はハイノキです。
ハイノキは屋久島を南限とする常緑小高木です。
残念ながら、wikiにもハイノキの写真がありませんでした。
標高800mでは、高木層にヒメシャラが登場します。
屋久島の愛子岳の800mの高木層は、ヒメシャラとなっています。
下記は、栗野岳近くのヒメシャラですが、黄金色に輝くヒメシャラの木は目に止まります。
日本の特産種の様です。
最後に1000mの植生看板です。
ここに来ると、高木層はヤマグルマに代わります。
ヤマグルマは別名トリモチノキとも呼ばれるトリモチが取れる木の様です。
標高1000m付近から岩場となり、樹林帯も抜けるので、普段であればこの辺りから絶景かな絶景かなという感じなのかもしれませんが、ガスガスでした。
最後は岩場を登って、山頂に到着です。
11時11分、標高1235mの山頂まで。2時間ちょっとで登ることが出来ましたよ!
ピークハントしたらソソクサと下山です。
下山後、楠川温泉に向かいます。
冷泉を沸かしている温泉なのですが、汗を流すのには十分です。
また、報告になりますが、愛子岳でも吸血鬼にやられていました。
残念。
あとは宮之浦港まで戻って、トッピーに乗って帰るのみです。
次回、この屋久島旅行の最終回となります。
つづく。